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ニューダンガンロンパV3 6章 『 さよならダンガンロンパ 』 の考察


6章開幕から学級裁判後までの考察。


※ネタバレ注意!!


ニューダンガンロンパV3 1章 『 私と僕の学級裁判 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 2章 『 限りなく地獄に近い天国 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 3章 『 転校生オブザデッド 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 4章 『 気だるき異世界を生かせ生きるだけ 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 5章 『 愛も青春もない旅立ち 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 6章 『 さよならダンガンロンパ 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 終章 『 みんなのコロシアイ修了式 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 全章 『 ダンガンロンパ 』 の考察

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第6章 さよならダンガンロンパ


1.5章を終えて

6章のランク表

 残り五人。主力だったAランクの百田と王馬が退場しました。これで残るAランクは最原と白銀だけ……のはずでしたが、5章の最後でアンテナの折れたキーボがAランクにランクアップしています。6章開幕からモノクマたちと互角の戦闘を続けるキーボは、“超高校級のロボット”としてAランクの位置にいるという評価です。王馬は学級裁判をモノクマの思い通りにさせませんでした。百田はおしおきをモノクマの思い通りにさせませんでした。そして今はキーボが才囚学園をモノクマの思い通りにさせていません。果たして、最原たちは才囚学園から首謀者の情報を得ることができるのか? コロシアイを終わらせることができるのか? 多くの仲間たちの犠牲の果てに、最原たちの最後の戦いが始まります。


2.キーボのアイデンティティー

 アンテナの折れたキーボは、内なる声が聞こえなくなってしまいました。そこで改めて自己のアイデンティティーを模索した結果、入間が評価してくれたロボットとしての自分に行き着き、“超高校級のロボット”としての自分を本当の意味で受け入れられるようになったのです。さらに自己改造をすることによって機能性を向上をさせた上で武装化し、コロシアイを終わらせるための合理的判断として、最原たちを必要な犠牲だと割り切って才囚学園を破壊し始めます。「コロシアイを終わらせたい」というフィクションを越える想いで。そして、これはもちろん白銀のシミュレーションにはなかった行動であり、白銀のサポート元への直接攻撃は図らずも最原たちへの最高のサポートとなります。全員が「コロシアイを終わらせたい」というフィクションを超える想いで才囚学園を奔走する現状においては白銀のシミュレーションが意味をなさず、モノクマたちもキーボにかかり切りで白銀をサポートできず、本来開放していないはずの重要な部屋までもが調査されてしまいます。こうなれば白銀は“超高校級のコスプレイヤー”ですらないただの白銀つむぎでしかなく、最原たちに有効な手を打てないままひたすら後手に回るしかありません。


3.王馬の洞察力

 王馬の個室にあるホワイトボードには、最原、春川、キーボの三人に注意書きがあります。最原には「油断ならない?」。春川には「あやしい」。キーボには「変」。ここは王馬の人物評価の確かさが示される場面です。実は王馬のあらゆる言動は相手の反応を探るための演技であり、そうして集めた情報が相手の性格や行動パターンを推理する判断材料になっていました。つまり、5章日常パート時点での王馬の評価として、最原は自分の計画を見破るほど成長する可能性があり、春川は自分を大事にせずすぐに暴走してしまうため最もあやしく、キーボだけは反応の揺らぎ(視聴者アンケート)から行動パターンを読めなかったということです。


4.1章の事件の再審理

 学級裁判では1章の事件を振り返ることになり、天海が“超高校級の生存者”であったことや赤松の事件が冤罪であったことを明らかにしていき、そして議論はついに首謀者の正体へと移ります。白銀は真実を暴かれることを嘘でかわしたいところですが、最原がそうはさせてくれません。追い詰められた白銀は、完全に沈黙してしまいます。


5.江ノ島盾子53世

 最原はついに首謀者である白銀を仲間からパージすることに成功しました。そして、さらに江ノ島盾子の姿をとった白銀の嘘を、最原は次々に論破していきます。しかし、それは白銀にとって想定内の事態でしかありませんでした。最原がクライマックス推理を披露している間に、白銀はすでに結末までのシミュレーションを終えていたのです。


6.白銀つむぎ

白銀つむぎ

 首謀者としての正体が暴かれた“超高校級のコスプレイヤー”白銀つむぎ。その正体は、超高校級の才能を与えられた運営側のアルターエゴです。最原たちと違って人格や設定がフィクションでないという点に大きな違いがあります。

 かつて現実世界の白銀は、“超高校級のコスプレイヤー”の研究教室で見せた接待術でチームダンガンロンパの偉い人に取り入り、チームダンガンロンパに入社しました。そして、キャラクター設定を提案する等様々な形でV3の開発に関わり、自ら首謀者役を務めるべくアルターエゴになることを志願します。白銀の夢は、大好きなダンガンロンパの世界の一員になることでした。それも人格を書き換えられたフィクションのキャラクターとしてではなく、あくまで自分の人格のまま大好きなダンガンロンパの世界の一員になりたかったのです。

 かくして夢のかなった白銀アルターエゴは、才囚学園というコロシアイの舞台に立ちます。積極的にコロシアイに介入しようという意思はなく、基本的には大好きなダンガンロンパを一番いい場所で楽しんでいるだけです。これまで百田と王馬が白銀の正体に気付けなかったのも無理はありません。少なくとも2~4章において、白銀の言動に悪意も嘘もなかったのですから。もっとも、ダンガンロンパを終わらせかねない要因がある場合や自分のシミュレーションに現実との齟齬があった場合には、その危険度に応じた対応でコロシアイに介入します。

白銀の対応

 そして、6章まで来て、ついに白銀は首謀者としての立場を隠し切れなくなってしまいました。Aランクの探偵である最原は、この学級裁判における最強の存在です。王馬の命懸けの嘘をすら上回る最原の推理力を前に、白銀の嘘や思い出しライトの記憶はもはや意味をなしません。そして、だからこそ、白銀がこれからとる行動が予測できてしまいます。白銀の実力で実行可能な最善にして唯一の最原対策。それは、4章で最原を完封した王馬の手法を“模倣”することです。

 1章の考察で軽く触れましたが、Aランクの白銀はモノクマと才囚学園のサポートを受けることで一時的にSランクへとランクアップできます。4章においてAランクの王馬が大量の“事件の真実”で一つの嘘を覆い隠してBランクの最原を騙したように、Sランクの白銀は大量の“コロシアイの真実”で一つの嘘を覆い隠してAランクの最原を騙すことができるのです。つまり、これ以降の白銀の言うことは一つの嘘を除いて全て真実であり、最原はその噓に決して気付くことができないということです。


7.コロシアイの真実

 白銀は“超高校級のコスプレイヤー”の才能を惜しげなく発揮して、真実の残酷さを演出します。そして、残酷すぎる真実を一気に突き付けられたことにより、最原たちは為すすべなく戦うことを諦めてしまうのでした。


8.キーボ

キーボ

 力持ちのおじいさんほどの腕力と一般的な高校生並みの知力を兼ね備え、激しい運動には腰に不安がある“超高校級のロボット”。全く役に立たなそうなスペックであったにも関わらず、これまでの学級裁判では合理的判断や各種機能で事件の解決に貢献し、6章では自らを改造することでモノクマやエグイサルと互角の戦いを繰り広げ、学級裁判の直前では顕微鏡並みの視力でモノチッチの姿を確認するという活躍を見せます。そして今、この絶望的状況を救済すべく、キーボが“超高校級の希望ロボット”として覚醒しました。Aランクのキーボは、視聴者の応援を受けることで一時的にSランクへとランクアップできるのです。これで首謀者の白銀と互角の実力になりましたが、“希望”では白銀にダメージを与えられません。白銀はこのコロシアイを盛り上げるために最初から“希望”と“絶望”の戦いになるよう誘導するつもりだったからです。白銀がこの学級裁判の決着方法に提案した特別な投票は、“希望”と“絶望”のどちらが勝とうとも残酷な未来の待つものでした。しかし、それでも決して“希望”を諦めようとしないキーボに対して、一時的にSランクへとランクアップした最原がキーボの“希望”を否定します。


9.最原終一

最原終一

 成長する“超高校級の探偵”。中性的な容姿と弱気な態度、仲間と協調するスタイルから頼りない印象が強いのですが、Aランクとなった5章以降は前々作の“超高校級の探偵”である霧切響子と同格の存在になります。Eランクだったキーボの一般人並みの視力がAランクになることで顕微鏡並みに跳ね上がっていることから、最原の推理力も同じく数十倍に跳ね上がっているのでしょう。実際に今の最原なら、推理できる証拠や証言さえあればAランク以下の謎や嘘を必ず見破ることができます。

 その最原を大量の残酷すぎる真実によって絶望させたSランクの白銀はさすがでしたが、キーボや春川が“絶望”に立ち向かったことが最原に勇気を与えてくれました。そして、この“絶望”が真実によるものなら、それに立ち向かう武器は1章で赤松から託されています。赤松もまた百田や王馬と同様に勝てないまでも負けてはいなかったのです。白銀にとって間違いなく最善手だったはずの最後の一手が、最原が赤松の言葉と声を思い出すことによってにわかに悪手へと変わります。この先の運命を選び取るための判断材料は、死んでいったみんなの想いの中にあったのです。

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 チームダンガンロンパや外の世界の人達は、“希望”も“絶望”も、それ以外のあらゆる答えをもシリーズの一つのテーマとして許容するのだから、ダンガンロンパを終わらせるためにはゲームへの参加を放棄する以外にありません。最原は夢野と春川にも真実のその先にある自分の結論を信じて“一緒に命を使ってくれるよう”望みます。ちなみに、これは5章学級裁判との対比になっていて、命を懸ける価値のある推理が出来るのがAランクの“超高校級の探偵”で、命を使う価値のある推理が出来るのがSランクの“超高校級の探偵”です。そして今、赤松との約束とみんなの想いが、Aランクの最原をフィクションを越えて一時的にSランクへとランクアップさせています。最原が赤松や百田の言葉で夢野と春川の心を動かす展開が熱い!

 あと、最原が“希望”の残酷さに気付けたのは白銀が最原を最弱から成長していく設定にしたからであり、これは王馬を臆病すぎて本心を伝えられない設定にしたために王馬が首謀者を乗っ取る計画を実行できたことと百田を病気の設定にしたために百田はモノクマを騙す王馬の計画に乗るしかなかったことに対応しています。コロシアイを盛り上げるための設定のはずが、皮肉にもコロシアイを終わらせる切っ掛けを作ってしまったのです。


10.春川魔姫

春川魔姫

 “超高校級の保育士”を自称する“超高校級の暗殺者”。孤児院の子供達を心配していることがバレると恥ずかしいのでクールな態度を崩さず、ムッとするのは照れ隠しで、ハッキリ言うのは仲良しになった証拠。手癖と目付きの悪さは一級品で、すぐに暴走してしまうところがある、臆病者で弱っちい、「殺されたいの?」が口癖の人殺しを生業とする普通の女の子。そんな明らかに近寄りがたいタイプではあるものの、心根の優しさにおいては作中トップクラスに位置します。夢野に強い言葉を使ってしまった転子を心配したり、体調の悪い百田を気にかけていたり、気まずくなった百田と最原の中を修復させようとしたりと、弱っている人を放っておけないタイプです。ただ、不幸な生い立ちから心に壁を作ってしまうところがあり、5章での独断専行もそうした欠点故のことでした。それが百田との出会いと別れを経て成長し、「コロシアイを終わらせたい」というフィクションを超える想いでみんなと共に自分の命を使う決心をします。


11.夢野秘密子

夢野秘密子

 “超高校級の魔法使い”を自称する“超高校級のマジシャン”。ボケとツッコミと下ネタを全方位にこなし、「んあー」の豊富なバリエーションによって最原たちの心に上質な癒しを与えます。“超高校級のマジシャン”なのに見せ場であったマジカルショーはクロに利用されて台無しになり(しかもクロのトリックの方が大掛かりという)、それならば成長した4章以降でトリック解明に強みを発揮するはずだと期待するも……別にそんなことはありませんでした。おそらく王馬にかけた魔法でMPを使い切ってしまったのでしょう。もっとも、3章までは死の恐怖に囚われるだけでしたが、アンジーと転子、王馬のおかげもあって4章以降は大きな成長を見せました。4章ではコロシアイに向き合えるようになり、5章では百田が捕まっている状況を自分なりに何とかしようと動き、6章では「コロシアイを終わらせたい」というフィクションを超える想いでみんなと共に自分の命を使う決心をします。


12.外の世界の人達

 “希望”も“絶望”もない結末を受け入れられない外の世界の人達によってキーボの人格が奪われてしまいます。しかし、最原はこれを逆にキーボの作ってくれたチャンスだと受け止めて、キーボを通して外の世界との対話を試みます。コロシアイを終わらせたいSランクの最原に対して、コロシアイを終わらせたくないSランクのキーボとSランクの白銀。キーボを通じて外の世界の人達をこちら側に引き入れることができなければ、最原たちに勝ち目はありません。


13.白銀の敗因

 結果は全員の投票放棄となりました。これはコロシアイを終わらせたかった最原たちにとって実質的勝利と言うべき戦果です。白銀の敗因は、最原の言うとおりフィクションを軽んじたことにありました。1章で赤松に揺さぶられたみんなの想いは徐々に大きくなっていき、6章ではついに世界を変えるまでになっていたのです。

フィクションの影響

 さらに、4章までそれぞれの想いはバラバラでしたが、5章で百田の「春川を守りたい」という想いと王馬の「夢野を守りたい」という想いが「コロシアイを終わらせたい」という方向性でついに噛み合い、6章で最原・春川・夢野・キーボの想いが赤松と同じ「コロシアイを終わらせたい」という一つの想いに完璧にまとまります。そして、6章でそうなったのは、白銀が最原たちを絶望させるために真実を用いてしまったからです。もちろん、白銀自身の嘘も元々用意していた設定の嘘も通用しないのだから、真実を用いて絶望させるというのは盤面この一手であるように思えます。

白銀の手法

 しかし、それでも白銀は最原たちの存在をただのフィクションに押し留めておくために、真実を用いるべきではありませんでした。残酷な真実という本物の“絶望”に立ち向かうために、最原たちもまた本物の“希望”にならざるを得なかったからです。最後の理論武装における最原の訴えは、十五人全員の想いを結集した世界を変える本物の“希望”によるものでした。だからこそ、最原は投票結果を待たずに勝利を確信できたし、白銀は投票結果が出た後ですら自分の敗因が理解できないのです。


14.最後のおしおき

 最原たちは自分たちの命を使う結末に納得していましたが、キーボは最原たちと違う結末を望んでいました。外の世界の人達の、コロシアイを続けてほしい気持ちとコロシアイを終わらせてあげたい気持ち。それらが両立する“不合理”を、キーボは最後の視聴者アンケートを通じて学習したのです。しかし、「最原たちを助けられないか」を内なる声に聞いては最原たちの決断を軽くしてしまいます。そこで、外の世界の意志どおりに才囚学園を破壊しながら、キーボ単独の意志で最原たちを殺さないように配慮し、外の世界の人達に「投票放棄の結果として(自分を含む)全員をおしおきした」と嘘をついた体で、最後に視聴者の目である自分を自爆させるのでした。

 実は視聴者代表であるキーボをこちら側に引き入れたことによって、戦況はようやく五分といったところでした。こちら側に最原とキーボでSランクが二人いたのに対して、あちら側にも白銀と“真のクロ”でSランクが二人いたからです。最原と白銀はそれぞれ自分たちの死を受け入れるだけでしたが、キーボと真のクロは違いました。キーボは最原・春川・夢野の三人だけは助けたいと望み、真のクロはモノクマ・白銀・キーボの三人だけはおしおきしたいと望みます。かくして、三対三で双方の釣り合いが取れて、モノクマ・白銀・キーボの三人は死に、最原・春川・夢野の三人は生き残ることになったのです。

 最原のSランクの力は“コロシアイを終わらせるため”だけのものなので仕方ないのですが、最原には上記の“自分たちが生き残った理由”だけでなく、“白銀の話の真偽”も“真のクロの正体”も解き明かすことができません。そして、これら残されたSランクの謎こそが、本作のPVで謳われている“シリーズ史上最大のトリック”なのです。シリーズを締めくくる“プレイヤーVS真のクロ”のラストバトルは、エンディングの後から始まります。


ニューダンガンロンパV3 1章 『 私と僕の学級裁判 』 の考察
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