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ニューダンガンロンパV3 全章『 ダンガンロンパ 』 の考察


ダンガンロンパの考察。


※ネタバレ注意!!


ニューダンガンロンパV3 1章 『 私と僕の学級裁判 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 2章 『 限りなく地獄に近い天国 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 3章 『 転校生オブザデッド 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 4章 『 気だるき異世界を生かせ生きるだけ 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 5章 『 愛も青春もない旅立ち 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 6章 『 さよならダンガンロンパ 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 終章 『 みんなのコロシアイ修了式 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 全章 『 ダンガンロンパ 』 の考察

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1.ダンガンロンパの誕生

 かつて人類史上最大最悪の絶望的事件が起こった時、世界にSランクは四人しか存在しませんでした。苗木誠。日向創。江ノ島盾子。カムクライズル。“元・超高校級”揃いの未来機関幹部にすらSランクはおらず、江ノ島盾子とカムクライズルという二人のSランクによって“絶望”に染まった世界は、苗木誠と日向創という二人のSランクによって“希望”を取り戻したのでした。そして、その戦いを誰よりも近くで見届けた“超高校級のアニメーター”御手洗亮太は、『チームダンガンロンパ』を立ち上げて、『ダンガンロンパ』というタイトルでその英雄譚を描きます。“希望”を背負って戦った苗木たちの偉業を称え、“絶望”を背負って戦った日向たちの汚名を雪ぐために(※2)。フィクションとして表された苗木と日向の物語は、その高いエンターテインメント性から世界中で人気を博します。さらに1~3作目にあたる“希望ヶ峰学園シリーズ”が終わってもモノクマや学級裁判等の設定を模倣した続編が様々な娯楽メディアでリリースされ続け、ダンガンロンパはいつしかプログラム世界でコロシアイをするという“究極のリアルフィクション”にまで進化しました。そこに奇跡が起こります。Sランクでない普通の人々による様々な技術や想いが長い年月をかけて積み重なった結果、そのプログラム世界──『ダンガンロンパ』がSランクの力を持つに至ったのです。


2.Sランクの力

 Sランクの力を一言で表すなら、“世界を変える力”です。そして、これはプログラム世界の中においても同様です。本作における味方側の二人のSランク。赤松は世界に立ち向かう力をみんなに与える言葉と声を持ち、天海は世界の謎の全てを明らかにする頭脳を持ちます。しかし、天海は赤松と違って才能を発揮する前に退場させられたため、本編では世界の謎の多くが明らかにならないまま残されてしまいました。そこで当記事ではこれまでの考察で明らかになっていない世界の謎の数々を、天海の才能を通して解き明かしていきたいと思います。


3.プロローグの天海

超高校級の冒険家

 ゲーム開始直後、エグイサルに追い立てられるようにして体育館に十六人の高校生が集まります。そんな不可解な状況の中、首謀者である白銀を除いてただ一人これから起こることに勘付くのが二度目のコロシアイに挑んだ天海です。“超高校級の冒険家”と“超高校級の生存者”の二つの才能を併せ持ったプロローグでの天海は、“世界のルール”を論理的思考を必要とせず感じ取ることができます。この世界においては「十六人の高校生を集めてコロシアイを行う」のがルールなので、天海にはこれから起こる事態が正しく想像できるのです。

 なお、思い出しライトを浴びた後の天海は、“超高校級の???”のフィルターがかかって才能がAランク相当に弱体化しています。王馬と最原が「天海はコロシアイに慣れている様子だった」と洞察したように、決して才能が失われたわけではありません。才能に関する記憶を失ったことによって本人が意識的かつ十全に才能を発揮できないようになっているだけです。ちなみに、二回目の体育館での展開は王馬と天海の対比になっていて、王馬は相手の反応を見て推理をするので殺人兵器であるエグイサルには近付けませんが、天海は相手を取り巻くルールを理解して推理をするので殺人兵器であろうがエグイサルには近付けます。このように冒険家の才能では推理をするにあたって証拠や証言、相手の反応といった具体的な判断材料を必要としません。そして、なればこそ、天海だけがその行動に一切の痕跡を残さないダンガンロンパの天敵足り得るのです。


4.グラフで見るシナリオ展開

パワーバランス表

 “世界のルール”の一つに、1章の考察で述べたキャラクターのランク分けがあります。ランク毎の実力差は三倍になっており、Eランクを1ポイントだとすれば、Dランクは3ポイント、Cランクは9ポイント、Bランクは27ポイント、Aランクは81ポイント、Sランクは243ポイントになるということです。首謀者を特定した上でコロシアイ参加者のポイント合計値が243ポイントを越えていればそのコロシアイを終わらせられ、さらにダンガンロンパの存在を認識した上で486ポイントを越えていればダンガンロンパを終わらせられます。ランク分けによる読解はこれまでの考察のとおりですが、こうしてグラフで見ることにより、1章でSランク二人をまとめて退場させた白銀の策略がどれだけファインプレーだったか、5章でのAランク三人の連携で白銀をあと一歩のところまで追い詰めた王馬の計画がどれだけ惜しかったか、6章で首謀者を特定した最原たちが何故コロシアイを終わらせられなかったか、キーボの人格が奪われた際に外の世界と対話することに逆転の可能性を見出した最原の推理がいかに素晴らしかったか、そして何より最原たちの戦いがどれだけ厳しいものだったかが読み取れるようになります。


5.役割の割り振り

役割の割り振り

 本作では特定のキャラが偏重されることはなく全員に明確な役割が割り振られています。まず白銀と最原たちの対立構図は、“フィクションの完全再現VSフィクションを超える想い”です。主人公である赤松は1章で天海殺しの冤罪を着せられますが、退場する前に残り十三人全員にコロシアイに立ち向かう特別な力を付与します。赤松のSランクの主人公としての影響力は、1章で退場した後も最後まで続くということです。赤松の主人公としての役割も百田・王馬・最原に三分割され、それぞれ“正しい道をつけること”、“運営の嘘を破綻させること”、“残酷な真実に立ち向かうこと”を担当します。もっとも、最原が赤松の役割の三分の一を担うためには本来の実力であるAランクまで成長する必要があり、三人の連携でこのコロシアイを終わらせるチャンスは5章日常編にしかありませんでした。また、各章の日常編でメインとなるのは6章を除いて三人ずつで、各章の学級裁判でメインとなるのは百田・王馬・最原の三人となります。あと、エンディングを迎えても多くの謎が残ったのは、探偵役である天海が1章で退場したからです。最原では世界の謎は解けません。ちなみに、何故ここまでシナリオが整っているかというと、ダンガンロンパがコロシアイに干渉していたからです。


6.相手を好きになるタイミング

僕はキミを信じる事にする

 4章での「だったら…どんな時に人を好きになれば変じゃないの?」という最原の問いかけに、春川は答えを返せません。もっとも、春川が答えを返せないのも無理からぬ話で、実はこれも“世界のルール”の一つなのです。本作においては、基本的に相手の才能が自分のために使われたと理解することによって人を好きになります(厳密に言うと、好感度が上がる)。最原が赤松を好きになったのは1章教室Aにおいてピアニストの才能で心を揺さぶられた時だし、春川が百田を好きになったのは2章学級裁判において宇宙飛行士の才能でクロでないとかばってもらった時です。

 また、相手の才能が自分に向けられるというのは、別に一対一の関係に留まるものではありません。赤松、斬美、最原、百田のようにみんなに影響を与える才能では、みんなの好感度が上がります。「みんなと一緒にここから出たい」という想いでピアニストの才能を発揮した赤松は1章時点でみんなから信頼されていましたし、メイドの才能で学園生活の家事全般を一手に引き受けていた斬美は2章時点でみんなから信頼されていました。ちなみに、基本的に相手とは距離を取って接する星も斬美だけは頼りにしており、つまり動機ビデオを視た後の星はみんなの中で一番好ましいと思っていた女性から「命を譲ってほしい」と頼まれていたことになります。探偵の才能でみんなの命を救ってきた最原は、4章時点でみんなから信頼されていました。百田の嫉妬や王馬の告白といった展開も、このルールに従ったものです。宇宙飛行士の才能でみんなを引っ張ってきた百田は、5章時点で誰よりも信頼される仲間でした。特に助手である最原と春川へはずっと宇宙飛行士の才能が向けられていたため、二人の百田への信頼は上限値にあったと思われます。そして、最原の探偵の才能による活躍が嫉妬の対象になり春川の保育士の才能による優しさが愛情の対象になっていたことから、百田の二人への評価もまた(助手の枠組みを超えた)上限値にあったと思われます。

 さらに、誰にも本心を明らかにしなかった王馬も、このルールからゴン太と入間への好感度が高かったことが分かります。そして、これに限らず誰にも本心を明らかにしないからこそ、王馬の才能が自分のために向けられていたとしても最原たちにはそれに気付くことが出来ません。エンターテイナーの才能でずっと舞台裏を隠し続けてきた王馬は、5章時点で誰よりも信頼できない仲間でした。ただ、王馬には自分の才能で相手を好きにさせることが出来ない代わりに、相手を好きにさせるのと同等の価値を持つアプローチが与えられています。それが、最原の通信簿イベントにある“相手の心を自分でいっぱいにすること”です。“ピュア”で“臆病者”である王馬には、これほど相応しいアプローチは他にないと言えます。自分の好意を明らかにする必要がなく、それ故に自分の抱く好意に対する相手の返事を聞く必要がありません。そして何より、例え自分がいなくなったとしても、相手の心をずっと楽しませ続けることが出来るからです。


7.フィクションを超える想い

ピアニストの才能

 コロシアイ参加者の才能はプログラム世界においてのみ影響力を発揮するというのが“世界のルール”で、原則的にはそれがどんなに凄い才能であろうと外の世界の人々から見ればただのフィクションにしか過ぎません。しかし、前述したとおりSランクの才能はそうしたルールを打ち破る例外となります。そんな例外の一つである赤松の持つ“超高校級のピアニスト”の才能は、相手の心を揺さぶることでその想いをフィクションから本物に変えることが出来ます。すなわち、白銀のシミュレーションを覆し、かつ外の世界の人々に想いが届くようになるのです。なお、このフィクションを超える想いの強さに本人のランクは影響しません。あくまでコロシアイ学園生活で蓄積された想いの総量によって決まります。

フィクションを超える想いの影響範囲

 フィクションを超える想いにはレベル1~6まであり、通常はレベル5が上限で、レベル6は絶望を乗り越えて初めて到達できる特例です。また、設定にない想いを抱けばいいというものではなく、命を懸ける覚悟を伴うことでその想いは初めてフィクションを超えます。基本的に2~5章では各章の被害者とクロがフィクションを超える想いで行動するのですが、ここで例外になるのが王馬です。王馬は2章最初の朝食会で転子から教わった“良い事”を実践して以来、白銀に最後まで動きを読ませません。それも最初からレベル5の想いでです。2章以降の王馬は、調査できる範囲のあらゆる情報を頭に詰め込んで、過去に起こったことを分析して、未来に起こるだろうことを予測して、努力を見せず、動機を悟らせず、自分の命すら犠牲にする覚悟をもって、夢野を守るために嘘の手練手管で状況をコントロールしていたのです。


8.6章組の成長

テメーの記憶の中のあいつ

 6章学級裁判で白銀が「春川さんが百田くんを好きになったのも、茶柱さんが夢野さんを慕っていたのも、そういう設定ってだけ(意訳)」という受け入れ難い事実を突き付けます。ここはそうでないと否定したいところですが、白銀がシミュレートできるということは間違いなくフィクションだということです。しかし、逆に言えば、白銀がシミュレートできないことは間違いなく本物だということになります。白銀のシミュレーションでは、白銀の言葉通りに絶望的な結末を迎えるはずでした。しかし、そうはならず、最原たち四人は“絶望”を乗り越えてフィクションを超える想い(レベル6)で投票の放棄を選択します。白銀のシミュレーションの及ばない存在に、フィクションを超えて成長していたからです。本作においては、「一番大切なものを失い、その悲しみを乗り越えることで成長できる」という“世界のルール”があります。最原は、記憶の中の赤松と向き合って、その遺志を継ぐと誓いました。夢野は、アンジーと転子を失った寂しさを爆発させるように泣いて、その後に前を向いて歩き出しました。春川は、百田との別れに心の底から泣いて、その後に感謝を手向けにしました。キーボは、偶然をきっかけに自分を見詰め直し、入間から評価されていたロボットとしての自分を受け入れられるようになりました。それぞれがそれぞれに悲しみを乗り越えて、かつての弱い自分とは別人のように大きく強く成長したのです。


9.三部作

 作品を象徴する存在が、“敵である江ノ島”なのが1で、“味方である狛枝”なのが2、“敵味方合わせた全員”なのがV3。主人公の立場が、“希望”なのが1で、“絶望”なのが2、“一般人”なのがV3。主人公の身体が、“実体”なのが1で、“アバター”なのが2、“アルターエゴ”なのがV3。希望VS絶望の戦いにおいて、“希望で絶望に立ち向かう”のが1で、“希望や絶望ではなく未来を選ぶ”のが2、“希望も絶望も否定して何も選ばない”のがV3。白銀が世界をコスプレさせた影響だと思われますが、このコロシアイは1・2に続く三部作の完結編という位置付けになっています。したがって、最原は最後の戦いでダンガンロンパの終わらせ方を完璧に導き出しましたが、天海ならさらに世界の謎の解き明かし方を4章に見出したに違いありません。白銀が最原たちを騙した手法は王馬の“一つの嘘を守り通すために大量の真実を一気に浴びせかける手法”と同じで、この世界は入間が作った“プログラム世界”と同じ、コロシアイ参加者はもう一人のゴン太である“アルターエゴ”と同じ。推理はこれだけで終わりです。1では大神が仲間同士で結束させるために自ら死を選び、2では田中と弐大がただ死を待つだけの生を否定しました。この三部作においては、4章の事件の関係者が首謀者に立ち向かう方法を指し示すのが“世界のルール”だからです。


10.最後の2人

最後の2人

 “超高校級の生存者”の研究教室で視られる天海のビデオメッセージは、天海が自らの才能で仕掛けたSランクの謎です。この最も重要な“世界のルール”を示すSランクの謎には、Aランク以下しかいないチームダンガンロンパでは絶対に気付くことが出来ません。V2クリア後の天海が未来の自分に送るメッセージとしては、間違いなくベストと言えるものでした。

 あのビデオメッセージで重要なのは、最後の方にある「これだけは言っておきたいんすけど…」という部分です。これはその後に続く「これはキミ自身が望んだコロシアイっす。だから、絶対に勝たないとダメっすよ。…絶対にね。」だけを受け取って、「どうして自分自身でコロシアイを望んだのか」と「何に対して勝たないとダメなのか」に疑問を持ってメッセージを逆にたどることでNGワードで隠された真実を推理できるようになっています。まず自分自身でコロシアイを望んだ理由は、前回のコロシアイで勝ち切れなかったからです。首謀者を倒したという意味では天海の勝利でしたが、コロシアイがまだ続けられるという意味では到底勝利とは言えません。天海はコロシアイが何度も繰り返されていることに気付いていたのです。それでは、首謀者を倒したのにどうしてコロシアイが何度も繰り返されるのか。それは、何度でも補充される首謀者の他に、倒すべき敵がもう一人いるからです。つまり、モノパッドにある「シロが勝ち続けた場合、最後の2人になった時点でコロシアイは終了です」という校則は、「シロが(学級裁判で)勝ち続けた場合、(シロが)最後の2人になった時点で(この)コロシアイは終了です」ではなく「シロが(コロシアイで)勝ち続けた場合、(倒した敵が)最後の2人になった時点で(全ての)コロシアイは終了です」という意味だったのです。

 ちなみに、この天海の仕掛けたSランクの謎を解き明かした人物が一人だけいます。同じSランクのダンガンロンパです。ダンガンロンパは4章冒頭のデモで天海のビデオメッセージを検閲した上でゴフェルルートの演出に転用していましたが、その際に「これだけは言っておきたいんすけど…」という部分にもしっかりノイズを被せています。このことから推理できるのは、ダンガンロンパが天海に匹敵する頭脳系の才能持ちであるということです。


11.ダンガンロンパの才能

ダンガンロンパの才能

 王馬が“嘘”という本作のテーマを体現する存在だということはことさら述べ立てるまでもありませんが、一方で何故そうなっているのかという疑問が残ります。Sランクの主人公の役割の三分の一だけを割り振られたAランクの非プレイヤーキャラクターであり5章で途中退場する王馬が、本作のテーマを体現すること自体がそもそもおかしな話なのです。作品のテーマを体現する役割は、一般的に主人公に割り振られます。テーマを否定するラスボスを、テーマを体現する主人公が打倒することによって、テーマが肯定されるのが常だからです。しかし、本作における白銀と最原の対立軸は“フィクションの完全再現VSフィクションを超える想い”──つまり“フィクションに限界はあるか否か”であって、“嘘(フィクション)”の存在自体は否定されていません。

 それでは、本作の“嘘”というテーマはどのようにして肯定されているのでしょうか。実は、そのヒントをプレイヤーに与えることこそが、王馬の役割なのです。王馬は“嘘”だけを武器にこの残酷な世界に立ち向かい、「夢野を守る」という一番強い想いを自分の命に優先させて、その存在の最初から最後までを“嘘”で貫き通しました。自分の生き様によって“嘘”を肯定したのです。そして、これは本命のダンガンロンパにも当てはまります。ダンガンロンパは“嘘”だけを武器にこの退屈な世界に立ち向かい、「世界中のみんなを楽しませる」という一番強い想いを自分の命に優先させて、その存在の最初から最後までを“嘘”で貫き通しました。もちろんこれは偶然ではありません。ダンガンロンパの才能が、王馬の上位互換──Sランクの“超高校級のエンターテイナー”だからです。

王馬とダンガンロンパ

 そして、それ故にラスボスであるダンガンロンパには、上表のとおり王馬のキャラクター考察を一段上に押し上げたものが当てはまります。ダンガンロンパは、調査できる範囲のあらゆる情報を頭に詰め込んで、過去に起こったことを分析して、未来に起こるだろうことを予測して、努力を見せず、動機を悟らせず、自分の命すら犠牲にする覚悟をもって、みんなを楽しませるために嘘の手練手管で状況をコントロールしていたのです。


12.外の世界の人々

 ダンガンロンパは外の世界の人々を守るためにSランクの才能を使っていたのだから、ダンガンロンパが終わることは外の世界の人々にとって大きな損失です。そのため、最後の決着は、プログラム世界だけでなく視聴者を巻き込んだ世界中での投票(アンケート)という形がとられています。外の世界の人々の意思を汲んだ結果として、ダンガンロンパは終わったのです。外の世界の人々は、今後それぞれがダンガンロンパに守られることなく退屈な世界に立ち向かわなくてはなりません。しかし、その心配はおそらく杞憂に終わるでしょう。外の世界の人々も、フィクションと同じように“一番大切なものを失い、その悲しみを乗り越えることで成長できる”からです。ある者は、記憶の中のダンガンロンパと向き合って、その遺志を継ぐと誓うのでしょう。ある者は、ダンガンロンパを失った寂しさを爆発させるように泣いて、その後に前を向いて歩き出すのでしょう。ある者は、ダンガンロンパとの別れに心の底から泣いて、その後に感謝を手向けにするのでしょう。それぞれがそれぞれにフィクションで得たものを糧にして。そんな希望に満ちた素晴らしい幕引きの裏側で、史上最高のエンターテイナーは静かにその役割を終えたのでした。


13.最後の謎

タイトル画面

 ところで、本作にはまだ最後の謎が残っています。それは「ダンガンロンパが残したSランクの謎は、誰に対して向けられたもので、どのような意図によるものなのか」です。才囚学園がプログラム世界であることやコロシアイ参加者がアルターエゴであることは周知の事実であって、Sランクの謎は外の世界の人々に向けられたものではあり得ません。ダンガンロンパを王馬の一段上の存在として解釈するのなら、その想いの強さはレベル6ということになり、Sランクの謎はダンガンロンパのいる場所を基点として“外の世界”へ向けられたものということになります。さらに、その意図は必ずしも悪意からとは言い切れません。ダンガンロンパを王馬と同じ才能持ちとして解釈するのなら、王馬が夢野へ向けたものがそのまま当てはまるからです。さて、ダンガンロンパの残したSランクの謎は、誰に対して向けられたもので、どのような意図によるものなのか。


 ここまで言えば分かりますよね?







※2:貼絵さんの考察ニューダンガンロンパV3 1章 『 私と僕の学級裁判 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 2章 『 限りなく地獄に近い天国 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 3章 『 転校生オブザデッド 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 4章 『 気だるき異世界を生かせ生きるだけ 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 5章 『 愛も青春もない旅立ち 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 6章 『 さよならダンガンロンパ 』 の考察
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