忍者ブログ
NINJA
[101] [108] [107] [106] [105] [104]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。





※新ブログに移行しました。
 広告等の別ページに跳ばされる方はこちらへどうぞ。

ニューダンガンロンパV3 終章 『 みんなのコロシアイ修了式 』 の考察


6章で解き明かされなかった謎の考察。


※ネタバレ注意!!


ニューダンガンロンパV3 1章 『 私と僕の学級裁判 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 2章 『 限りなく地獄に近い天国 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 3章 『 転校生オブザデッド 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 4章 『 気だるき異世界を生かせ生きるだけ 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 5章 『 愛も青春もない旅立ち 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 6章 『 さよならダンガンロンパ 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 終章 『 みんなのコロシアイ修了式 』 の考察

+ + + + + + + + + +
エピローグ みんなのコロシアイ修了式


1.6章を終えて





 本作での生存は三人。6章ではモノクマと白銀、キーボの三人が退場しました。普通に読み進める限りこのコロシアイのクロはチームダンガンロンパと視聴者ということになるので、チームダンガンロンパ代表としてモノクマと白銀が、視聴者代表としてキーボが、それぞれ学級裁判のルールに則っておしおきされたということです。


2.真のクロ

 6章学級裁判において白銀が語った“コロシアイの真実”には、一つだけ嘘が混じっています。そして、その謎を解くためには、本作のシナリオの構造を理解しなければなりません。まず理解しておきたいのが、ダンガンロンパを終わらせるためにはSランクが二人いるということです。その点において本作はフェアで、少なくとも1章までは赤松と天海という二人のSランクがいました(二人とも1章で退場してしまいますが)。これは6章の考察で述べたとおり、本作にはコロシアイを続けたいSランクの敵が二人いるからです。一人はチームダンガンロンパのバックアップを受けた白銀で、もう一人(?)がこれまで五十三回ものコロシアイを繰り返してきた“真のクロ”にしてこの世界そのもの──『ダンガンロンパ』です。


3.ダンガンロンパ





 一つの物語に一人の主人公がいるように、一つの物語に一人のラスボスがいます。それが本作においては、元々Aランクである白銀でなく、Sランクであるこの世界そのものなのです。Sランクの格と因果律を捻じ曲げる“ラスボス補正”によって、この世界の謎は完璧に守られています(Aランクが一時的にSランクになって犯行に及んでも完全犯罪にはならない)。この世界の謎を解き明かせるのは、ラスボス補正を主人公補正で相殺できるこの世界の主人公(赤松と天海)だけです。ただし、作中のキャラクターでないならば、その限りではありません。キャラクターの上位レイヤーに存在してラスボス補正の影響を受けないプレイヤーには、この世界の謎を解き明かすことができます。つまり、最原が残酷な真実に挫けずSランクの白銀に立ち向かったように、プレイヤーもまた残酷な真実に挫けずSランクの世界の謎に立ち向かうことが求められているのです。最原が赤松の代わりだとすれば、プレイヤーは天海の代わりです。コロシアイに生き残ることが“超高校級の生存者”の才能になるのであれば、二度のコロシアイを生き残ったプレイヤーもまた“超高校級の生存者”であると言えます。“ラスボス補正”を無効化できる点も全く同じ。あとは天海と同じ“超高校級の冒険家”の推理力を発揮するだけです。


4.叙述トリック





 次に理解しておきたいのが、ランク毎によって犯行のクオリティは決まっていることです。Sランクの犯行はクロを誤認して判決が下されるので、6章でおしおきされたモノクマと白銀、キーボの三人──つまりチームダンガンロンパと視聴者はこれまでのコロシアイにおけるクロでないことと真のクロが別にいることが判明します。さらに、その謎を隠すための誘導は叙述トリックに確定しているので、わざわざ白銀の発言を検証せずとも自身の先入観を覆すような“何か”を作中から探し出せばいいのです。

 また、この謎を解き明かすのに必ずしも周回プレイをする必要はなく、クリア直後でもシナリオライター目線で考えれば叙述トリックのタネは簡単に見つかるようになっています。まずAランク以上のキャラクターが首謀者に立ち向かう1・5・6章はシナリオ上の重要度と情報密度が非常に高く、叙述トリックのタネをねじ込む余地がほとんどありません。そこで2・3・4章のどこかに隠したいところですが、隠す場所は後ろになるほどそれまでの情報量が増えて見つかりづらくなるので、隠す場所は4章、それも最後がベストです。そして、さらに見つかりづらくするために、4章はあらかじめ叙述トリックのタネを取り入れて、2・3章はあらかじめ4章のアシストになるようシナリオを組み立てているはずです。つまり、2章の『動機ビデオ』と3章の『屍者の書』は4章を悪目立ちさせないためのものであり、叙述トリックのタネはそうしたダミーに4章で対応する『プログラム世界』と、それに関連して4章最後に登場する『アルターエゴ』ということになります(『プログラム世界』だけでは答えとして不十分)。同一の『フィクション』で統一されているように見えていた三部作が、謎を解き明かすことによって『実体』と『アバター』と『アルターエゴ』という同格のコントラストに彩られるという完璧な仕上がりです。

 あと、これは余談になりますが、上表から考えて5章における春川の犯行は王馬が百田に解毒薬を飲ませた時点で王馬の計画に上書きされています。今回の本当のクロが春川なら、被害者は百田であり、学級裁判で春川によるEランクの犯行の真実はAランクの最原によって簡単に暴かれていたはずだからです。それがそうならなかったのだから、5章のクロは実際に百田だと見て間違いありません。つまり、作中で明示されていない王馬の直接的な死因は、毒矢ではなくプレス機による圧死だということになります(唐突に残酷な真実を暴いてBランク以上の推理力をアピール)。


5.白銀がコスプレできる基準

 白銀はフィクションのキャラクターにはコスプレできるけど、実在する人物にはコスプレできません。1章で赤松にコスプレできなかったのは、この『プログラム世界』に実在するキャラクターだからです。白銀には首謀者として自分がアルターエゴだという自覚があるので、このプログラム世界におけるフィクションか現実かがコスプレの可否を分ける基準になります。つまり、このプログラム世界において希望ヶ峰学園のキャラクターはフィクションだというです。同様に希望ヶ峰学園や未来機関、絶望の残党、十神財閥も存在しません。“超高校級の探偵”の研究教室にあった事件ファイルで「初期の頃はイラストだけなのに、新しめになると写真付きになる」とあったのは、初期のダンガンロンパはこのプログラム世界と地続きでないことを意味しています。


6.オーディション映像の真偽

 6章学級裁判で白銀がついた一つだけの嘘は『最原たちが生身の人間であること』で、真実は『最原たちがアルターエゴであること』でした。そして、最原たちがアルターエゴだったことによって、白銀の話とプロローグの辻褄が合うようになります。下表に時系列順でまとめてみました。





 白銀が話していたオーディションに受かったことを知った赤松たちの様子は、アルターエゴが作成された直後で元々の人格のままの1周目。プロローグ直後の赤松たちは、人格が上書きされた2周目。衣装を与えられた後、思い出しライトで才能や生い立ち、家族構成等の上書きされて目が覚めたのが3周目。プロローグと白銀の話に矛盾があるのは当たり前で、そもそも白銀はプレイヤーの知らない1周目の話をしているだけだったのです。

 また、謎の装置に繋がれて「僕は、生きたくなんてない。みんなと一緒に死にたいです」と語る最原の記憶は、最原のモデルの少年が自分のアルターエゴにクロか被害者として途中退場する役どころを希望していたということなのでしょう。「死んだ方が人気は出る」とモノクマも言ってましたしね。


7.希望ヶ峰学園のキャラクターは本当にフィクションなのか

 この『プログラム世界』において希望ヶ峰学園のキャラクターはフィクションですが、現実世界においてもそうだという描写は一切ありません。実はこれも推理可能な真実で、その判断材料はプロローグにあります。ゲームを開始して最初に赤松たちが体育館に集まった時に、みんなは前回のコロシアイ参加者である天海の名前に反応を示さずモノクマの名前に反応を示します。ここでの正しい考え方は「赤松たちが天海の名前に反応しなかったのはおかしい」ではなく、「赤松たちがモノクマの名前に反応したのはおかしい」です。白銀の話では赤松たちが最初に才囚学園に来た時には自分たちがこれから“アレ(ダンガンロンパ)”に参加することを理解している様子でしたが、プロローグ開幕直後の赤松たちは状況を全く理解していませんでした。おそらくはダンガンロンパを知らないように記憶の上書きがされていたのでしょう。そして、ダンガンロンパの記憶がないのにモノクマを知っているということは、モノクマがダンガンロンパだけの存在でないことになります。つまり、白銀の模倣した希望ヶ峰学園でのコロシアイは、プログラム世界ではダンガンロンパというフィクションでも、現実世界ではダンガンロンパのモチーフとして実際に起こった出来事だということです。


8.天海蘭太郎





 行方不明となった十二人の妹を探し出すため世界中を旅して回る“超高校級の冒険家”。徹底した俯瞰視点と因果をたどる思考回路、世界のルールを拾い上げる感性。それがSランクの“超高校級の冒険家”の才能です。最原が論理を積み上げて結果へたどりつくように、天海は結果から見えざる論理を理解します。赤松が天海の才能を指して“超高校級の探偵”以上の推理力と言ったのはその思考回路の異質さにありました。そして、その“超高校級の冒険家”の才能が“超高校級の生存者”の才能と組み合わさることにより、対ダンガンロンパに特化した最強のコロシアイ参加者になります。

 ところで、とある推理小説の探偵役が人間の心理に精通していたとすれば、その推理小説は犯人の心理から読み解くものだと誰もが理解するでしょう。それと全く同じで、本作はダンガンロンパに対応する天海の才能によって読み解くものだと言えます。天海の才能を一言で表すならば、“メタ思考”です。論理をいくら積み上げても謎が解けないのなら、因果をたどることによって全ての謎を内包した物語全体を把握すれば良いのです。

 以下に、今回の考察に至った6章学級裁判での僕の思考をたどります。

 まず白銀とモノクマから「本作と過去作のキャラクターがフィクションである」という残酷な真実がプレイヤーに突き付けられたことによって、6章学級裁判が1章学級裁判のリフレインであることに気付きます。1章学級裁判の展開は最原のトラウマに対応した同じ章でのリフレインになっていて、5章学級裁判のモノクマが仲間になる展開は4章でモノタロウが仲間になる展開に対応した章を跨いだリフレインになっていたことから、6章学級裁判の展開が1章学級裁判の展開に対応した最長規模のリフレインになることは十分に予測できました。つまり、プレイヤーは残酷な真実に挫けずにその先にある真実を暴かなければならず、その真実はクロに悪意がないことを証明するものであり、真実を暴くことによってこれまでのこと(過去作は現実の出来事であったこと)を信じられる結果になるものだと考えられます。

 また、1章の考察で引用した6章学級裁判での白銀の台詞は、ランク分けだけでなく多くの閃きを与えてくれます。霧切響子を越える“超高校級の探偵”はいないので、最原の成長限界はAランク。江ノ島盾子に匹敵するラスボスはいないので、白銀の実力はAランク。ラストバトルがAランク同士では物足りないので、双方を一時的にSランクにランクアップさせる。ラスボスがAランクの白銀では本作が過去作に比べて格落ちしてしまうので、例外的に江ノ島と同格の真のラスボスが存在する。その正体は(紅鮭団で明らかになる)天海の才能から考えて“この世界そのもの”。作中で世界の謎が明らかにならなかったことから、真のラストバトルは“プレイヤーVSダンガンロンパ”。通信簿イベントの内容から考えて赤松と最原の実力差は二倍半以上。1章キーボがEランクで6章キーボがAランクだろうから、6章学級裁判直前でキーボが言っていた“数十倍”は三の四乗で“八十一倍”。つまりランク毎の実力差は三倍。Sランクの白銀にはラスボス補正がないので、5章で百田・王馬・最原のAランク三人が完璧に連携できていればこのコロシアイを終わらせられた。前作5章におけるAランクの狛枝のトリックが本作5章におけるAランクの王馬のトリックと同じ“クロ不明”なので、ランク毎の犯行のクオリティは固定。1章におけるSランクの犯行が叙述トリックだったので、6章におけるSランクのトリックとして最初から1章のものとは別の叙述トリックが仕掛けられている。ひとまずここまで考えてから、次の思考へ移ります。

 白銀が長々と受け入れ難い“コロシアイの真実”を語っていましたが、例えその全てが嘘であったとしても、一本道シナリオというゲームの仕様上真相を語り直すことができません。さらに言うと、プレイヤーがバラバラだった情報を全て集め切ったとしてもどれが正しい情報なのか判断しようがないし、そもそもプレイヤーが「これが真相だ!」と確信できないようなカタルシスのない謎解きをシナリオの核心に据えるのは推理ゲームとして不誠実だと考えます。僕がシナリオライターなら、王馬のような嘘つきか、王馬のような嘘つきに仕立て上げたキャラクターに、ほぼ事実を語らせます。その上でプレイヤーが信じたくなる偽情報やバイアスのかかった事実をシナリオ全体にばら撒いて、それとは別にシナリオの全容を把握できるような“最後の情報の一欠片”を出来るだけ巧妙に隠します。この方が情報の管理は楽ですし、プレイヤーも真相を確信した時のカタルシスが得られます。そして、僕が考えつくようなことは、当然シナリオライターも考えついているに違いありません。つまり、白銀の嘘を検証する必要はなく、状況的に“白銀が一つだけの嘘をつくしかなかったこと”を証明すればいいのです。振り返れば王馬が4章でそうした手法を使っていたのだから、6章の白銀はその模倣です。そして、王馬がそうしたレベルの嘘をつくことと、白銀がそうしたレベルの状況判断をできることがさらなる読解のための足掛かりとなります。さらに、白銀のついた嘘が一つだけで、それが叙述トリックであるならば、最後の謎の答えは前述したとおり『最原たちはアルターエゴである』と判断できます。

 そして、ここまでの仮説を『最原の成長』、『王馬の大局観』、『白銀の状況判断力』、『世界の謎』の四つに整理して、あとはランク分けを軸に再プレイしながら検証していきます。そして、その検証結果が可になるのであれば、最初から最後まで論理が破綻しないのであれば、それが定説になり得るということです。


9.V3世界の真相

 苗木たちの戦いは未来機関の勝利で決着し、世界に平和が続いています。その戦いの物語はチームダンガンロンパというクリエイター集団によって『ダンガンロンパ』いうタイトルでゲーム化やアニメ化がされ、1~3作目にあたる“希望ヶ峰学園シリーズ”が終わってもモノクマや学級裁判等の設定を模倣した続編が様々な娯楽メディアでリリースされ続け、いつしかプログラム世界でコロシアイをするようになりました。もちろん現実世界では誰も死にません。オーディションで選ばれた一般人たちをベースにして設定や人格を上書きした『アルターエゴ』を作り、『プログラム世界』の中で行われるコロシアイを視聴するようになったのです。

 本作は狂った世界どころか悪人が一人も登場しません。平和な世界の健全な一般人は現実でなくフィクションの中にコロシアイの刺激を求めて、チームダンガンロンパはその期待に応えるべく新しい『ダンガンロンパ』の開発に全力を注ぎ、運営側のアルターエゴである白銀は命懸けでコロシアイを盛り上げ存続させようとします。これはみんなにとっては理想の世界と言えるかも知れません。『ダンガンロンパ』でコロシアイをさせるためだけに生み出されたキャラクターのことを考えなければ。

 だからこそ、『ダンガンロンパ』は、プレイヤーでなく、スタッフでなく、キャラクター主導で終わらせるしかありませんでした。「ここで悲しみの連鎖を断つために、ゲームへの参加を一切放棄する」という最原の選択に、過去作のようなカタルシスはありません。それでも代わりに心を満たす優しい余韻があります。「マンネリ化せず永遠に続くコンテンツなどあり得ない。それならば、そうならない内に今しかできない最高の形でみんな(キャラクター、プレイヤー、スタッフ)一緒に幕を下ろそう」。そんな想いが伝わってくる、本当に、本当に素晴らしい結末だと思います。幕が下がり舞台と客席が隔たれていってしまうような、フィクションと現実のゆるやかな決別。これはシナリオライターを始めとするスタッフが『ダンガンロンパ』を大好きな僕たちプレイヤーのために用意してくれた“みんなのコロシアイ修了式”なのです。そして、これが別れになるのであれば、最後はやはり感謝の言葉が相応しいように思います。


 さよならダンガンロンパ。最高のプレイ体験をありがとう!


ニューダンガンロンパV3 1章 『 私と僕の学級裁判 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 2章 『 限りなく地獄に近い天国 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 3章 『 転校生オブザデッド 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 4章 『 気だるき異世界を生かせ生きるだけ 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 5章 『 愛も青春もない旅立ち 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 6章 『 さよならダンガンロンパ 』 の考察
ニューダンガンロンパV3 終章 『 みんなのコロシアイ修了式 』 の考察

PR
カレンダー
08 2017/09 10
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新CM
最新TB
プロフィール
HN:
ゆ~き
性別:
男性
バーコード
ブログ内検索
最古記事
(05/21)
P R
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright (c) ファミコン琉拳 All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]